新発想、シートの壁で豪雨の建物浸水を抑制


太陽工業株式会社

新発想、シートの壁で豪雨の建物浸水を抑制

土のうと比べ作業時間は10分の1、約10分で設置可能な「デルタパネル」を開発、販売開始へ

大型膜面構造物(テント構造物や土木資材)などを手がける「膜や」の太陽工業株式会社(東京本社:東京都世田谷区、 大阪本社:大阪市淀川区、 社長:荒木秀文)は、 この度、 従来の土のうに替わってゲリラ豪雨などによる浸水被害から店舗や住宅などを護る、 画期的な水防ツール「デルタパネル」(特許出願中)を開発、 8月3日より販売を開始致します。

太陽工業が開発・製品販売を開始する「デルタパネル」は、 ゲリラ豪雨などが発生し建物への浸水が予想される際に、 水の侵入部を膜素材で帯状にガードして被害を抑制する水防ツールです。  従来の土のうと異なり、 土の確保や袋への注入、 さらには完成した土のうを積み上げる一連の作業が一切不要で、 現地にて組み立て、 連結するだけで設置が完了します。  これにより、 設置までの作業時間は約10分と、 土のうの10分の1に短縮し緊急時の負担が大幅に軽減されます。

室内の床と地面との高低差が少ないコンビニエンスストアなどの店舗や住宅などを想定した今回の「デルタパネル」は、 シート状の膜素材にアルミフレームやパイプ、 メッシュシートなどで構造的にも安定した三角の断面を形成(特許出願中)、 増水による水の力に対抗します。  さらに、 パネルを(長さ:1mタイプと50cmタイプの2種類)横に連結する事で広い開口部にも対応し、 高さ50cmまでの浸水被害を抑制します。

メインの膜素材も、 合成樹脂製で、 高い防水性と大きな力に耐える強度を確保、 さらに加工面でも、 主要な部分は生地同士の表面を溶かして一体化させる溶着技術で水を漏らさない仕様を実現、 パネルの連結部分も二重のファスナーで止水性を高めました。
また、 緊急時以外は、 コンパクトに折り畳んで収納できるため、 保管にも便利です。
今回の「デルタパネル」は、 同じく水防ツールとして誕生し、 消防防災製品推奨品として高い評価を得ている「デルタチューブ(三角水のう)」のニーズを反映して昨年7月より開発をスタート、 水や土を使わずに素早く設置でき、 使用後の後始末やメンテナンスが容易な点を特長に、 製品化されました。
価格は、 長さ5mタイプが20万円(税抜き)で、 中期(3年後)の売上で5億円を目指しています。

太陽工業株式会社は、 ゲリラ豪雨や大型台風の襲来など、 近年多発する水災害への被害拡大を抑制するためにも、 「デルタパネル」をはじめとする各種水防製品を充実化させる方針で、 それら製品の供給を通じて、 人々が安心して暮らせる社会の実現をサポートしていく考えです。

今回、 製品化した「デルタパネル」の詳細情報は以下の通りです。
【デルタパネルについて】

  • 製品名 :デルタパネル
  • 機 能 :ゲリラ豪雨などが発生し建物への浸水が予想される際に、 水の侵入部をガードして被害を抑制する水防ツール。
  • 用途対象 :室内の床と地面との高低差が少ないコンビニエンスストアなどの店舗や住宅など。
  • 使用素材 :膜素材(合成樹脂製)とアルミフレーム、 アルミパイプ、 メッシュシート及び、 パネルの接続部には二重ファスナーを装着。
  • サイズ :コーナーパネル/1辺の長さ50cmのL字型(合計長さ:1m) 中間パネル/長さ1mもしくは長さ50cmの2タイプ。
  • 適用水深 :50cm以下。
  • 価 格 :5mタイプ(コーナーパネル2枚+中間パネル1mタイプ3枚)で税抜き20万円。
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デルタパネル組立ての様子

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デルタパネルの止水実験の様子(注水後)

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店舗に「デルタパネル」を設置した場合のイメージ図

【参考:デルタチューブについて】
可搬式特殊堤防「デルタチューブ(三角水のう)」は、 防水性の高い膜素材を用いて製作した三角形の長い袋体です。 堤体の上に伸ばして敷設し、 その中に水を注入することで、 堤防からの越水を防止します。
これまでの土のうに替わる水防ツールとして開発、 軽量で、 コンパクトに折りたたんで収納・移動する事が出来、 すばやく設置できます。 2013年には財団法人日本消防設備安全センターより、 消防防災の分野において有効に活用できる製品であると認められ、 「消防防災製品等推奨」を取得しました。

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デルタチューブ(三角水のう)


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